電子情報技術産業協会(JEITA)と情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)が2012年6月12日に発表した携帯電話・PHSメーカーの2012年4月の国内出荷台数は、前年同月比16.4%増の174万台と5カ月連続のプラスだった(図1)。夏モデル発表前の谷間の月だったが、スマートフォンを中心に需要が好調だった。

図1●携帯電話・PHSメーカーの国内出荷台数と前年同月比増減率
図1●携帯電話・PHSメーカーの国内出荷台数と前年同月比増減率
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 出荷台数の内訳は携帯電話が前年同月比22.4%増の165万台、PHSは同38.6%減の9万台。携帯電話は5カ月連続のプラス、PHSは3カ月ぶりのマイナスとなる。PHSは前月の駆け込み需要の反動が出たもようだ。スマートフォンは前年同月比91.4%増の70万6000台で、全体の40.6%を占めた。

 なお、同統計には米アップルや韓国サムスン電子など海外メーカーの出荷台数が含まれていない。前年同月(149万5000台)に比べて出荷台数は伸びたものの、2010年4月(240万3000台)や2009年4月(193万台)、2008年4月(329万8000台)などの水準に比べてまだ低く、国内メーカーは厳しい状況が続いている。