エス・アンド・アイ(S&I)は2012年6月12日、スマートフォン、タブレット端末の盗難・紛失時に遠隔地からデータを消去(リモートワイプ)するサービス「sactto!リモートワイプ」(サクット・リモートワイプ)を発表した。7月1日に提供を開始する。通信事業者に依存しないうえ、iOSとAndroidの両方のOSに対応する。1端末当たりの月額は315円。

 利用に当たっては、ユーザー企業の管理者がS&Iにサービス利用を申し込む。すると、リモートワイプ用の電話番号、企業ID、個別のデバイスにひも付いた個人ID、パスワードが発行される。紛失時にはスマートデバイスの利用者がリモートワイプ用番号に電話をかけ、音声ガイダンスに従ってIDやパスワードをプッシュするとリモートワイプが実施される。

 リモートワイプにはMicrosoft Exchangeとの同期機能「AirSync」を利用している。そのため、スマートデバイス側でS&Iから提供されたIDなどをExchangeのアカウントとして設定する必要がある。リモートワイプが実行された端末は出荷状態に初期化される。リモートワイプ結果は管理者にメールで通知する。