写真1●TZシリーズの外観(写真はTZ 105W)
写真1●TZシリーズの外観(写真はTZ 105W)
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 米DellのSonicWALL部門の日本オフィスであるデルソニックウォールは2012年6月11日、SMB市場向けのセキュリティルーター「TZシリーズ」(写真1)全3機種を新モデルに刷新し、国内出荷を開始した。全3モデルにおいて、メモリー容量を2倍に増やすなど、性能を高めた。

 新モデル3機種は、安価な順番に、「TZ 105W」(TZ 100の後継)、「TZ 205W」(TZ 200の後継)、「TZ 215W」(TZ 210の後継)、である。今回、国内市場では、全3モデルともに、無線LAN搭載モデルのみの構成とした(国内ではこれまで、TZ 100に限って無線LAN搭載モデルを選択できた)。

 新モデルは、旧モデルと比べて、メモリー容量を2倍に増やした。TZ 105Wは128Mから256Mバイトに、TZ 205Wは256Mバイトから512Mバイトに、TZ 215Wは256Mバイトから512Mバイトと、それぞれ従来モデルの2倍に向上させた。TZ 215Wではさらに、CPUをシングルコアからデュアルコアへと変更した。

 これらハードウエアの変更によって、性能を高めた。例えば、スループット性能は、TZ 105Wが100Mビット/秒から200ビット/秒に、TZ 205Wが100Mビット/秒から500Mビット/秒に、TZ 215Wが200Mビット/秒から500Mビット/秒に、全モデルで2倍以上に向上した。

価格は旧モデルと同程度

 国内販売代理店は5社で、NTTアドバンステクノロジ、キヤノンITソリューションズ、ソフトバンクBB、マクニカネットワークス、丸紅情報システムズ。

 旧モデルの価格は、代理店の一社であるマクニカネットワークスの場合、TZ 100が11万4000円、TZ 100 Wirelessが12万円、TZ 200が14万9000円、TZ 210が24万8000円だった。同社の場合、新モデルの価格は6月11日現在で未定だが、TZ100とTZ100 Wの価格は同程度になるとしている。

 米国本社のWebサイトに載っている新モデルの価格は、TZ 105Wが、本体495ドルで無線LAN機能が80ドル。TZ 205Wが、本体545ドルで無線LAN機能が100ドル。TZ 215Wが、本体845ドルで無線LAN機能が150ドル。