米IDCは現地時間2012年6月8日、世界の外部ディスクストレージ市場に関する調査結果を発表した。それによると、2012年第1四半期における工場出荷額は約60億ドルで、前年同期比7.1%増加した。

 メーカー別の工場出荷額を見ると、米EMCが市場シェア29.0%で首位を維持した。米NetApp(シェア14.1%)、米IBM(同11.4%)がこれに続いた。4位は米Hewlett-Packard(同10.2%)、5位は日立製作所(同9.4%)となった。

 NASやiSCSI SANを合わせたネットワークストレージ分野の工場出荷額は約51億ドルで、前年同期と比べて8.5%増加した。EMCがシェア32.2%を獲得して首位の座を守り、NetAppがシェア16.4%で2位に付けた。

表1●2012年第1四半期における外部ディスクストレージ世界市場のメーカー別工場出荷額(単位:100万ドル)
メーカー12年Q1
出荷額
12年Q1
市場シェア
11年Q1
出荷額
11年Q1
市場シェア
成長率
EMC$1,73329.0%$1,51527.2%14.4%
NetApp$84114.1%$75713.6%11.1%
IBM$67811.4%$68112.2%-0.5%
HP$60910.2%$58410.5%4.2%
日立$5599.4%$5039.0%11.0%
その他$1,54725.9%$1,52927.4%1.2%
合計$5,966100.0%$5,569100.0%7.1%
出典:IDC

 ディスクストレージ全体の世界市場を見ると、工場出荷額が約80億ドルで前年同期比6.8%増加した。市場全体の出荷容量は6037P(ペタ)バイトで、同20.8%拡大している。

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