Virgin Mobile USAのホームページ
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 米Sprint Nextelの子会社でプリペイド方式の携帯電話サービスを手がけるVirgin Mobile USAは現地時間2012年6月7日、米Appleの「iPhone」を発売すると発表した。同月29日からiPhone 4Sの16GバイトモデルとiPhone 4の8Gバイトモデルを自社のオンラインストアや、量販店のRadioShack、Best Buyなどで販売する。

 本体価格はiPhone 4S(16Gバイト)が649ドル、iPhone 4(8Gバイト)が549ドルで、Appleのオンラインストアで販売されているSIMロック解除モデルと同じ。通信料金は、1カ月300分の通話、無制限のショートメッセージサービス(SMS)、無制限のデータ通信をセットにしたサービスで35ドル。同じ条件で通話が1カ月1200分になるサービスは45ドル、通話が無制限になるサービスは55ドル。いずれも自動継続支払い契約をすると5ドル安くなる。

 これに対し、ポストペイドサービスを手がける米AT&T、米Verizon Wireless、Sprint Nextelの2年契約を条件とするiPhone 4S(16Gバイト)の本体価格は199ドルと、Virgin Mobile USAよりも450ドル安い。半面、月額料金はSprintの場合で79.99~109.99ドルとなっており、割高。

 米メディア(Wall Street Journal)は、「これは2年拘束なしの割安サービスを使う代わりに、高い端末代金を惜しまずに払う顧客がいるのかを知る米全土における実験」と報じている。

 これに先だって米Leap Wireless International子会社のプリペイドサービス事業者Cricket CommunicationsもiPhoneを発売すると発表している。Wall Street Journalによると、Cricketの規模は小さく、米国の約2割の顧客をカバーする程度。これに対しVirgin Mobile USAの販売網は米全土に広がっているという。

 なお、Cricketが販売するiPhoneの本体価格はVirgin Mobile USAよりも約150ドル安い。ただし、Cricketのサービス料金は55ドルと、Virgin Mobile USAの廉価サービスよりも20ドル高い(関連記事:プリペイド通信のCricketが「iPhone」販売へ)。

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