OMAP 4搭載のWindows RT機
OMAP 4搭載のWindows RT機
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OMAP 5搭載の試作端末
OMAP 5搭載の試作端末
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 米テキサス・インスツルメンツは2012年6月5日から開催されているCOMPUTEX TAIPEI 2012の関係者向け展示室で、同社の統合チップ「OMAP 4」を搭載したWindows RTのタブレット端末を見せている。画面やアプリを切り替えるデモではスムーズに動作しており、実用上で十分な性能が出ていることが伺えた。

 Windows RTの試作機は「OMAP 4」シリーズの「4470」を搭載する。ARMのCortex-A9をデュアルコアで搭載。動作周波数は最大1.8GHzで、製造プロセスが45nmのチップである。高速な動作が実現できる理由として、担当者は「マイクロソフトと密接な関係を築き開発を進めていること」「CPUとメモリー間にデュアルチャネルのバスを配置しているためデータのやり取りにボトルネックがないこと」を挙げる。携帯電話向けチップの開発などで培った技術を利用しているため、消費電力を抑えることを重視した設計になっているとしている。

 展示室内には、新型コアのCortex-A15を採用した「OMAP 5」シリーズを搭載した試作端末も展示していた。独自の動画処理エンジンを搭載し、他社よりも動画がスムーズに再生できることをデモしていた。OMAP 5の搭載機は2013年以降に登場する見込み。