写真1●ActiveImage Protector 3.5 for Hyper-V with ReZoomの画面
写真1●ActiveImage Protector 3.5 for Hyper-V with ReZoomの画面
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 ネットジャパンは2012年6月7日、Hyper-V環境を丸ごとイメージバックアップするソフトの新版「ActiveImage Protector 3.5 for Hyper-V with ReZoom」(写真1)を出荷した。新版では、重複排除機能を追加するなど、ストレージ容量を削減する機能群を強化した。価格(税別)は、Hyper-Vサーバー1台当たり18万円。

 ActiveImage Protectorは、ストレージをディスクイメージのまま丸ごとバックアップするソフト。ActiveImage Protector for Hyper-Vは、ActiveImage Protectorのエディションの一つであり、Hyper-Vのサーバー仮想化環境を丸ごとバックアップできるようにした製品である。仮想サーバーごとに個別にバックアップ手段を用意する必要がない上に、リストア時には特定の仮想サーバーだけをリストアできる。

 新版では、重複排除機能を追加した。バックアップ時に、リアルタイムにブロックデータの重複を排除する機能である。データが重複しているかどうかを判断する範囲は、1つのバックアップイメージファイルの内部、つまりActiveImage Protectorをインストールした個々のHyper-Vサーバー1台が管理するストレージ領域の全体である。これにより、複数の仮想サーバーにまたがった重複データを排除できる。

 重複排除の効果を高める要素の一つとして、イメージファイルの生成方法も改良している。従来は、ストレージのボリュームやディスクの単位で個別のイメージファイルが作られていたが、これを改め、1台のHyper-Vサーバーが管理するストレージ領域全体を1つのイメージファイルにまとめるようにした。これにより、複数のボリュームやディスクにまたがった重複が排除できる。

 仮想サーバーのリストア先も、仮想サーバーごとに選択できるようにした。従来は、バックアップ元のフォルダーに対してのみリストア可能だった。これを改めたことで、空いているストレージ領域を有効に使えるようになった。新版ではまた、バックアップイメージを複製するレプリケーション機能の保存先として、WebDAV形式のオンラインストレージを利用できるようにした。従来は、ローカル接続やNAS(ファイルサーバー)、FTPサーバーなどに限られていた。