写真1●ノバテックのスマートハウス向け開発プラットフォームのデモ
写真1●ノバテックのスマートハウス向け開発プラットフォームのデモ
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 ノバテックは、スマートハウス向けの開発プラットフォーム「Novatec Smart Eco SDK」をCOMPUTEX TAIPEI 2012に出展している。

 各種家電をコントロールして省エネを実現する「スマートハウス」の実現には、無線通信が欠かせない。しかし、現実には無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth、ZigBeeなど複数の無線通信規格が併存し、サービス開発者はそれぞれの規格への対応を迫られている。Novatec Smart Eco SDKはこの問題を解決することを目指したもので、ブラウザから利用できる共通のAPIや専用アプリを用意して、下位の通信規格の違いをサービス開発者に意識させないようにした。

 ノバテックCTOの頴川廉氏は「電力も双方向になる」とし、同システムをスマートハウスだけでなく、スマートビルディング、スマートシティの実現にも有効とみている。既に米国カリフォルニア州のサクラメント市で実証試験を行っているという。電力の使用ピークを迎えたタイミングで、電力会社から家庭の消費電力をコントロールするシステムである。

 同社では、オフィスフロアの拡充が著しい中国などの新興国で、こうしたスマートハウス、スマートビルディングへの需要が急増するとみて、これらの国への展開を図る。

 同社が出展するのは、Androidによる組み込み機器の開発を推進するOESF(Open Embedded Software Foundation)のブース。OESFが運営する技術検定ACE(Authorized Certification Engineer for Android)や教育ソリューション以外にも、うぶすなによる地域観光情報の提供プラットフォーム「おもてナビ」、沖縄県にあるAndroid機器の検証サービス「GIOT」、アイ・エス・ビーによるWi-Fi Direct向けの開発ソリューションや印刷ソリューション、シノプシスのプロセッサーコア「DesignWare ARC」、ミルモと電通による広告・コンテンツ配信システム「ROTA2U」などが出展されていた。