米Googleは現地時間2012年6月6日、地図関連製品およびサービスの強化を発表した。「Google Earth」のモバイル版に3次元(3D)モデルを追加するほか、「Google Maps」のモバイル版にオフライン機能を導入する。

 モバイル版Google Earthの3Dモデルは、45度の俯瞰から撮影した画像をベースに、建物だけでなく地勢や風景までも「完璧に都市全体を立体表示する」としている。年内に人口3億人以上の都市圏をカバーすることを目指す。

 モバイル版Google Mapsのオフライン機能は、100カ国以上のエリアを対象とし、数週間以内にAndroid向けアプリケーションで利用可能にする。

 また、Google Mapsの地図上にデータを追加したり編集ができるようにするWebベースのツール「Google Map Maker」の提供対象を、南アフリカ、エジプト、オーストラリア、オーストリア、ベルギーなど12カ国にも拡大する。

 そのほか同社は、Google Mapsの「Street View」用画像を撮影する機材を背負えるかたちにまとめた「Street View Trekker」を発表し、これにより徒歩でしか入り込めなかったグランドキャニオンなどのStreet View撮影が可能になると説明した。すでにStreet View Trekkerを使った作業を開始している。

 モバイル向け地図サービスを巡っては、米Appleが独自サービスを開発中と報じられている。Appleはこれまで「iPhone」や「iPad」にGoogle Mapsを採用していたが、早ければ6月11日より開催される開発者会議「Worldwide Developers Conference(WWDC)」で次期モバイルプラットフォームの一部として独自地図サービスのプレビューを行うだろうと見られている(米Wall Street Journalおよび米Forbesの報道)。

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