ウルシステムズとTalendは2012年6月6日、データ連携基盤構築で協業すると発表した。Talendのデータ連携ツールをベースに、ウルシステムズが基盤設計や導入支援コンサルティングを行う。今後3年間で30社の導入を目指す。

 Talendの製品は、データのETL(抽出・変換・書き出し)を行うためのもの。データ統合やマスターデータ管理(MDM)、エンタープライズサービスバス(ESB)やビジネスプロセス管理(BPM)といったコンポーネントから成る。それらを組み合わせてデータ連携基盤を作る際、「管理ツールから、各コンポーネントを一元的にコントロールできることが特徴」と、ウルシステムズ プロフェッショナルサービス第5本部 本部長の芝田潤氏は話す。

 データ連携基盤構築の目的は、ビッグデータの活用にある。社内システム向けに築いたデータ連携基盤を基に、アマゾン・ドット・コムやグーグル、セールスフォース・ドットコムといったクラウドとの連携も視野に入れる。

 Talend製品にはオープンソースソフトウエア(OSS)版とエンタープライズ版がある。「データ連携は費用対効果を説明するのが難しいことも多く、OSS版でトライアルできるメリットは大きい」(芝田氏)。ウルシステムズは社内に専門チームを置くほか、Talendと共同でTalend製品の保守・サポートも行う。