写真●OESF(Open Embedded Software Foundation)ブースに用意されたソニックスの出展コーナー
写真●OESF(Open Embedded Software Foundation)ブースに用意されたソニックスの出展コーナー
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 ソニックスは、Androidアプリの遠隔テストツール「Scirocco Cloud」(シロッコ・クラウド)をCOMPUTEX TAIPEI 2012に出展した(写真)。

 Scirocco Cloudは、Androidアプリのテスト環境を遠隔地からWebブラウザー経由で呼び出し、試験を自動化できるツールである。ソニックスが主要な端末を用意し、アプリ開発者が試験したい端末を選択することで、テストを自動化したりレポートを生成したりできることから、検証のための端末コストや検証時間、手間を大きく減らすことができる。応答時間を短縮し、直観的な操作性を実現していることが特徴だ。

 Scirocco Cloudには、1機種を24時間限定で無料体験できる「Personal Plan」のほか、ソニックスが保有する全機種を24時間検証可能な「Professional Plan」と呼ぶ有料プランがある。月額1万5750円(199米ドル)。2012年秋には、複数の端末の並列検証が可能な「Premium Plan」も提供する予定。

 Scirocco Cloudは2012年3月に発表、5月30日~6月1日に東京で開催されたワイヤレスジャパン2012でも多くの引き合いがあったという。今回のCOMPUTEXへの出展を機にグローバル展開する予定で、米国や中国、香港、台湾のほか、2013年には欧州展開も計画している。