ソーシャルツールバーの米Meeboは現地時間2012年6月4日、米Googleが同社を買収したと発表した。買収金額などの条件については明らかにしていない。

 Meeboは2005年に設立された非公開企業で、カリフォルニア州マウンテンビューに本拠を置いている。複数のインスタントメッセージング(IM)アカウントを統合できるWebベースのIMサービス「meebo」をはじめ、Webサイト運営者や広告主が訪問者の反応を分析できるソーシャルツールバー「Meebo Bar」などを手がけている。サイト訪問者はMeebo Barを使って、現在アクセスしているWebサイトについてすぐに「Facebook」や「Twitter」にコメントしたり、リンクを共有したりできる。

 米Wall Street Journalの技術系情報サイト「All Things Digital」は5月前半にGoogleとMeeboが交渉中であると報じた際、買収金額を「約1億ドル」としていたが、今回、IT系ブログネットワーク「TechCrunch」も、関係者からの情報で噂通り1億ドルであることを確認したという。またMeeboチームはGoogle内で「Google+」向けツールの開発に取り組むことになると見られている。

 米メディアの報道(Forbes)によると、Googleは声明で「当社は、ユーザーがWeb全体にわたってコンテンツを共有し、他のユーザーとつながるよう支援するより良い方法を常に探している。ソーシャルツールの専門知識を持つMeeboチームはGoogle+チームにまさにふさわしいと確信している」と述べた。

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