写真1●IT Policy N@viの画面(管理者用のGUI画面)
写真1●IT Policy N@viの画面(管理者用のGUI画面)
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 富士通システムズ・ウエストは2012年6月4日、管理サーバー機能をクラウド(SaaS=ソフトウエア・アズ・ア・サービス)形式で提供するクライアント管理ソフト「IT Policy N@vi」(写真1)の新版を提供開始した。新版では、これまでのWindowsとAndroidに加えて、iOSとMac OS Xを管理できるようにした。価格(税別)は、管理対象1500台以上の場合に1台当たり350円。

 IT Policy N@viは、エージェント/サーバー型で動作する、クライアント管理ソフトである。インベントリ管理/ソフトウエア配布を中核機能とする。汎用のインベントリ情報(インストールアプリケーションのバージョンやハードウエア情報)に加え、情報漏えいを防ぐためのセキュリティ設定や省電力設定に注力している。

 管理対象となるクライアント上では、専用のエージェントソフトを動作させる必要がある。一方、エージェントと通信する管理サーバーは、富士通システムズ・ウエストが、同社のデータセンター上でSaaS形式で提供する。管理用のGUI画面は、Webブラウザー(Flash)から利用する。

 新版では、管理対象のクライアント機(エージェントの稼働OS)を拡大した。これまではWindows(XP/Vista/7)とAndroid(2.2以降/3.0系/4.0系)に限られたが、新たにiOS(5.x)とMac OS X(v10.6以降)を管理できるようにした。これにより、より幅広い企業から利用できるようになった。

 新版では、セキュリティと省電力を中心に、いくつかの機能も強化した。例えば、セキュリティを高めるために、各種の操作(USBメディアの使用、印刷、特定アプリケーションの起動、など)を禁止できるようにしたほか、操作ログを記録/収集できるようにした。省電力に関しては、クライアント機に対して省電力のポリシーを設定できるようにしたほか、プリンターへの印刷枚数を管理できるようにした。