2012年6月1日、新しい経済団体「新経済連盟(略称は新経連)」が発足した。代表理事には楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長(写真)が就任。三木谷氏自身は1年前の2011年6月に経団連を脱会している。
「新経連はイノベーションの推進を掲げ、経団連ではやれなかったことをやってみたい。既存団体では既存の枠組みを守ろうとする力が働いてしまうだろう」と、三木谷氏は新団体発足の意味づけをこう話す。もっとも、「既存団体に対抗しようとは思っていない。協調していきたい」とも語った。
新経連は今後、IT(情報技術)やインターネット周りを中心に政策提言をしていく。まずはネット選挙活動の解禁やインターネット関連の規格の標準化などについて進言していくという。薬事法や電力問題なども委員会で協議していくことになる。
新経連は2010年にできたeビジネス推進連合会が名称を変更する形で誕生した。同日の総会で承認され、会員数は779社でのスタートになった。今後はネット関連企業以外にも門戸を開いていく。
新経済連盟という名称は、ニューエコノミー(新経済)の連盟であることを指すといい、三木谷氏が発案した。