写真1●信用金庫向け営業支援システム for Androidの利用イメージ
写真1●信用金庫向け営業支援システム for Androidの利用イメージ
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 SI(システム構築)事業を手がけるNECは2012年6月1日、信用金庫向けの営業支援パッケージの新版「信用金庫向け営業支援システム for Android」(写真1)を出荷した。営業担当者向けの端末として、従来のPDAと携帯電話に加えて、新たにAndroid搭載スマートフォンを利用できるようにした。

 パッケージの価格(税別)は、30店舗、Android端末100台の場合で、5000万円から。この料金には、ハードウエア(サーバー機)やシステム導入費が含まれる。このほか通常は、アプリケーションのカスタマイズ費用が別途発生する。平均的な導入期間は、要件定義からカットオーバーまで半年から1年程度である。

 NECでは2004年に、受託開発の成果をベースにパッケージ化を図った初期版の販売を開始した。この初期版では、営業担当者向けの端末として、Windows CEを搭載したPDA端末(PocketGear、Pocket@iEX)を利用できた。2009年には、端末として携帯電話を利用できるようにした。そして今回、PDA/携帯電話に加えてAndroid端末も利用できるようにした。

 パッケージは、信用金庫の営業担当者の業務全般を支援する。具体的には、外出先から、訪問管理、顧客情報の照会、集金/通帳/証書などの預り証の発行、商品情報の照会、などができる。預り証は、Bluetoothで接続したモバイルプリンターを使って印刷し、即時発行できる。Android端末独自の機能要素としては、端末紛失時のデータ消去や、カメラ/GPSを使ったデータ活用、などがある。

 販売目標は、今後3年間で30金庫(端末台数にして5000台規模)。今回のAndroid版の導入事例としては、既存の顧客で携帯電話版を使用中のさわやか信用金庫が、2012年6月中旬から、56店舗の営業担当者約450人を対象に全面稼動させる。