日本IBMは2012年6月1日、社員用パソコンを調達したい法人向けの新たなレンタルサービス、「IBM PCレンタルプログラム」を開始した。メーカーや機種を問わず、最低利用期間1カ月以上で利用できる。料金は、一般的なスペックのパソコン1台で月額1500円程度に抑えた。

 特徴は二つある。一つは、長期利用を想定した社員のパソコン環境を、月額制のレンタル(賃貸借)で提供する点。最低利用期間は1カ月で、契約期間が残っていても、1カ月前までに通知すれば途中で解約できる。もう一つは、パソコンのメーカーや機種を問わず、ユーザーが指定した任意のパソコンを調達できる点である。

 従来、法人がパソコンを調達する方法としては、購入やリース(ファイナンスリース)が一般的で、レンタルは数日から数週の短期間だけ利用したいニーズに限られていた。短期利用を想定したレンタル料金がリースなどより割高に設定されていたためだ。

 しかし現在では、購入やリースの代替手段として、データセンター事業者が用意したパソコン環境をネットワーク経由で遠隔利用するIaaS(クラウドサービス)型のサービスのほかに、以前よりも契約期間当たりの価格を低く抑えた長期利用向けのレンタルサービスが注目されているという。