手前がMAHO-PBX Enterprise Premium Edition、後列右がMAHO-SPA、後列左がMAHO-PBX EntryII
手前がMAHO-PBX Enterprise Premium Edition、後列右がMAHO-SPA、後列左がMAHO-PBX EntryII
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 まほろば工房は2012年6月1日、スマートフォンでの内線通話を実現する製品「MAHO-SPA」を発表した。いわゆるSIP(Session Initiation Protocol)サーバーとして機能する製品で、同社のIP-PBX「MAHO-PBX」と連携して動作する。同日に販売を開始し、6月後半から出荷する。

 MAHO-SPAはインターネット経由のアクセスを受け付けるために、(1)外線発信時に電話番号の前に認証用の数字を入力する、(2)IPでの伝送速度を15kビット/秒程度に抑えられる音声圧縮方式を利用――といった工夫をしている。スマートフォン接続の機能をIP-PBXと分離したことで(2)の処理をMAHO-SPAに集中でき、負荷の管理がしやすいという。

 MAHO-SPAへは、スマートフォンにインストールしたSIP準拠のクライアントソフトから接続する。クライアントソフトは専用のものではなく、「AGEphone」や「3CX VOIPフォン」といった一般的なソフトウエアも利用できる。

 併せて、MAHO-PBXのモデルチェンジと機能強化も実施する。モデルチェンジでは従来の「MAHO-PBX Entry」を「MAHO-PBX EntryII」に変更し、外線番号数やSIP端末数を増やした。さらに従来のラインアップになかった中規模向けモデル「MAHO-PBX Office」と大規模向けモデル「MAHO-PBX Enterprise Premium Edition」を追加した。

 機能拡張では、MAHO-PBX PersonalおよびEntryII以外のモデルに、オプションでFAX送受信機能を用意。加えて、MAHO-PBX Personal以外のモデル向けに外線サービスの複数収容および簡単設定機能を提供する。簡単設定機能は、NTT東日本とNTT西日本のひかり電話(フレッツ 光ネクストとそのオフィスタイプ)、NTTコミュニケーションズのOCNドットフォン、フュージョン・コミュニケーションズのB2BUAサービスに対応。このほか電話会議室数の増加など基本機能も強化している。

 想定価格は、MAHO-SPAとMAHO-PBX Officeがともに34万円、MAHO-PBX Enterprise Premium Editionが75万円。