図1 サービスの概要(発表資料から)
図1 サービスの概要(発表資料から)
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 TBSテレビとTBSラジオ&コミュニケーションズは、NEEDS(東京都渋谷区)と共同で、赤坂BLITZにライブ音源を収録し、その日に即売できるシステムを設置した。常設型のライブ音源即売サービス「BLITZ T2D(ブリッツ・ティーツーディー)」を開始する。また赤坂BLITZで手軽にマルチトラック収録できるサービスも開始する。

 BLITZ T2Dのサービスは、赤坂BLITZでの音楽ライブを収録する。合わせてシリアル番号が記載された「BLITZ T2D LIVE CARD」を公演終演後に会場内で販売する。カード購入者は終演後最短1時間で、パソコンやスマートフォンのブラウザー経由でサイトにアクセスし音楽ファイルをダウンロードできる。iPhoneの利用者はパソコンで一旦ダウンロードし、移して利用する。いずれにしても、その日のライブ音源をその日のうちに手に入れて楽しむことが可能になる。

 これまで海外などでは音楽ライブ音源を会場で即販する事例が多く存在した。また日本でも同様の事例はあるが、ライブハウスに録音システムを常設し、音源即売が可能になるのは日本初という。また過去の事例ではCDなどパッケージによる販売が主流だった。この場合は、作業に人手と時間が多くかかっていた。これらと比較すると、今回の方式では、こうした手間は不要で、結果的に低コストでサービスすることが可能となる。サービス初回実施は2012年6月24日に行われる「Dirty Old Men」が決定している。

 なお「T2D」とは業界用語の「録って出し」を引用した造語であり、「Today`s live ”Totte dashi” Delivery!」の略という。