写真●日本通信が販売を始めたAmazon.co.jp限定のSIMパッケージ
写真●日本通信が販売を始めたAmazon.co.jp限定のSIMパッケージ
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 日本通信は2012年5月31日、アマゾン ジャパンと組み、第3世代携帯電話(3G)とLTEの両方の通信方式に対応したSIMパッケージ(写真)の販売を始めたと発表した。アマゾン ジャパンのオンラインサイト「Amazon.co.jp」だけで販売する限定商品で、毎月のデータ通信量に上限があるものの、月1980円から使える。

 SIMパッケージには通常SIM版「BM-AMFRL-500MB」とマイクロSIM版「BM-AMFRL-500MBM」の2種類を用意した。利用者はAmazon.co.jpで3150円のSIMパッケージを購入し、専用サイトで登録手続きを済ませると使えるようになる。通信回線には日本通信がMVNO(仮想移動体通信事業者)としてNTTドコモから借りた通信設備を使う。SIMフリー端末をはじめ、NTTドコモのスマートフォンやデータ通信端末などと組み合わせて使うことを想定する。

 通信料は月1980円で、使用開始日を起点に月500Mバイトまで通信できる。500Mバイトを使い切った場合は1980円で500Mバイト分の通信利用権を追加購入可能。ただし追加購入した通信利用権が余っても毎月の起点日にリセットされる。契約期間の条件は特にない。

 日本通信によると、スマートフォン利用者の約66.6%(3人のうち2人)は1カ月の通信量が500Mバイト以下という。携帯電話電話事業者のデータ通信サービスは月数Gバイトまで使い放題だが、通信料が月5000~6000円と高く、かつ2年縛りの契約条件もあるので十分差異化できるとみている。高速データ通信サービスを「合理的な料金」で使える点を訴求して契約数の拡大につなげる。