写真1●NIKSUN IntelliNetVCRの外観(写真は既存モデルの300H)
写真1●NIKSUN IntelliNetVCRの外観(写真は既存モデルの300H)
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 SCSKは2012年5月31日、手のひらサイズと小型軽量なネットワークフォレンジック装置「NIKSUN IntelliNetVCR」(写真1)の後継モデル「320H」を発表した。既存モデルの300Hと比べ、内蔵ハードディスクを大容量/低消費電力のものに変更した。2012年6月1日に後継モデルに切り替わる。開発会社は、米NiKSUN。

 IntelliNetVCRは、フィールド技術者が持ち歩く用途を狙って小型軽量であることを追及したネットワークフォレンジック装置である。機能をパケットキャプチャ/保存に特化させ、パケットの分析機能をWindowsソフトとして外部の機能としたことで、手のひら大にまで小型化している。このため、パケットを分析するためには、IntelliNetVCRのほかにWindowsノートPCが必要になる。小型軽量にすることで、監視したいネットワークセグメントの現場に簡単に装置を運んで設置できる。キャプチャの開始/停止は、本体に取り付けられたボタン一つでできる。

 今回、既存モデルの内蔵ハードディスクを変更した後継モデルを用意した。具体的には、300Gバイトのディスクを、500Gバイトのディスクに変更した。これにより、パケットの保存容量が増えたほか、消費電力が90Wから60Wへと3分の2に減ったとしている。

 本体の大きさは、幅230×高さ44×奥行133mmの手のひら大で、重さは1.9kg。既存モデル(幅180×高さ44×奥行180mm、1.29kg)よりも若干大きくなった。ネットワークポートは、監視用と管理用に二つ装備する(1000BASE-T)。電源供給はACアダプタ(100-240V、1.4A)である。

 価格(税別)は、既存モデルのH300と同じで、148万8000円。なお、SSD(160Gバイト)を搭載した高性能モデル「300S」(229万8000円)は、320Hの出荷後も販売を継続する。