日立システムズは2012年5月30日、製造業向け生産管理パッケージ「TENSUITE Sシリーズ」の新モデルとして、繰返し生産に特化した「繰返し生産型モデル」と、個別受注生産/繰返し生産の両方に対応した「ハイブリッド生産型モデル」の2製品を発売した(発表資料)。併せて、各モデルのSaaS型サービスの提供も開始した。

 TENSUITE Sシリーズは、同社の製造/卸売業向け基幹業務パッケージ「TENSUITE」のエントリーエディション。製造業の特定の業態のみを対象とした機能をノンカスタマイズで提供することで、他エディションの5分の1の低価格を実現したとする。同社は2009年から、個別受注生産に特化した「個別受注生産モデル」を販売してきた。

 今回発売した「繰返し生産型モデル」は、定番品などを繰返し生産する形態の製造業に適したモデルだ。カレンダー形式の画面を使った生産計画管理機能、作業指示や発注を自動化する機能などを提供する。一方の「ハイブリッド生産型モデル」は、個別受注生産と繰返し生産が混在する製造業に適したモデル。従来製品の「個別受注生産モデル」と、新製品の「繰返し生産型モデル」の両方の機能を備えるほか、両生産ラインの共通部材の在庫を一元管理することが可能。

 新製品のライセンス価格は、繰返し生産型モデルが73万5000円から、ハイブリッド生産型モデルでは115万5000円から。