米Amazon.comは現地時間2012年5月29日、同社のビデオ配信サービス「Amazon Instant Video」を米Microsoftのビデオゲーム機「Xbox 360」で視聴するためのアプリケーションをリリースした。

 同アプリケーションにより、Microsoftのオンラインビデオサービス「Xbox LIVE」のゴールド会員は、Amazon Instant Videoで購入あるいはレンタルしたビデオコンテンツにXbox 360を通じてアクセスできる。Amazon.comの会員制有料プログラム「Amazon Prime」に加入していれば、追加料無しで1万7000タイトル以上の映画およびテレビ番組をXbox 360にストリーミング視聴できる。

 同アプリケーションはMicrosoftのジェスチャー入力コントローラ「Kinect for Xbox 360」をサポートし、腕を振る動作や音声入力による検索・再生などの操作も行える。

 また同期技術「Whispersync」により、Amazon.comのタブレット端末「Kindle Fire」で映画を途中まで見て、続きをXbox 360で鑑賞するといった楽しみ方ができる。

 Xbox 360向けAmazon Instant Videoアプリケーションは、Microsoftのオンラインコンテンツ販売サービス「Xbox LIVE Marketplace」から無償で入手可能。

 MicrosoftはXbox LIVEの強化を図っており、3月には米Comcast、米HBO GO、米メジャーリーグのテレビチャンネル「MLB.TV」によるオンデマンドサービスを追加した(関連記事:Microsoft、「Xbox LIVE」にComcastやHBOの有料TVサービスを追加)。一方Amazon.comもAmazon Instant Videoの拡充に力を入れ、コンテンツ供給のライセンス契約を次々と結んでいる(関連記事:Amazon、メディア大手Discoveryと提携、ビデオ配信でタイトル数を12万本超に拡大)。

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