NTT東西地域会社は2012年5月28日、IPv6によるインターネット接続の普及を促進させるため、FTTHサービス「フレッツ 光ネクスト」の新規契約者を対象に、IPoE方式(関連記事)のIPv6サービスを標準で使える状態で提供すると発表した。一部利用者やインターネット接続事業者(プロバイダー)などから、「IPv6普及の障壁になっている」との不満が出ていたことに対応する。

 利用者がIPoE方式のIPv6サービスを使う場合、従来はNTT東西に「フレッツ・v6オプション」の契約を申し込み、最大2100円の工事費を支払う必要があった。NTT東は5月29日、NTT西は6月1日以降の受け付け分から、「フレッツ 光ネクスト」の工事と同時に申し込めば、v6オプションの工事費を無料とする。NTT東では利用者からの申し込みがなくても、デフォルトでv6オプションの工事を実施する。NTT西はWeb経由でv6オプションを申し込んだ場合の工事費も無料とした(NTT東は以前から無料)。ただしフレッツ 光ネクストを既に利用中で、営業担当者を介してv6オプションを申し込んだ場合は、今後も2100円の工事費がかかる。

 なお、PPPoE方式(関連記事)のIPv6サービスの場合は工事費がかからないが、別途アダプタが必要となる(NTT東の場合でアダプタの価格は1万479円など、アダプタの設定代行を依頼した場合は手数料が別にかかる)。

■変更履歴
記事公開当初、NTT東日本/西日本ともに「利用者が不要と断らない限り、v6オプションの工事も済ませる」としていましたが、これはNTT東日本だけの誤りでした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2012/05/30 18:00]