写真1●SAPジャパン ソリューション統括本部 エンタープライズマネジメント本部 本部長 松村浩史氏
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写真2●SAPジャパン バイスプレジデント ソリューション営業統括本部 ビジネスアナリティクス営業本部 本部長 IFRS支援室 室長 桐井健之氏
写真2●SAPジャパン バイスプレジデント ソリューション営業統括本部 ビジネスアナリティクス営業本部 本部長 IFRS支援室 室長 桐井健之氏
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 SAPジャパンは2012年5月29日、インメモリーデータベース管理システム「SAP HANA(High-Performance Analytic Appliance)」に対応した経営管理アプリケーション「SAP Planning and Consolidation V10.0 SAP NetWeaver対応版」の提供を開始した。

 SAP Planning and Consolidationは、予算編成や計画策定などの経営管理を行うアプリケーション。SAP HANAを利用することで、処理性能を高めた。SAPジャパン ソリューション統括本部 エンタープライズマネジメント本部 本部長の松村浩史氏(写真1)によると、実際に顧客のデータでテストしたところ、SAP HANAを用いた場合は「50万レコード以上のレポートを作成するクエリーが従来の21倍、予算データの登録は従来の3倍の速さになった」という。

 高速化することで、製品カテゴリーや月次レベルでの計画業務ではなく、品目別や得意先別といったより詳細なレベルでの計画策定や分析が実用的な時間で可能になるとしている。また従来独立して運用されていた個別の計画システムが、同一プラットフォームかつ単一システム内で完結できるようになるという。

 近日中に、SAP Planning and Consolidationによるアプリケーションにアクセス可能なiPadアプリケーションのリリースも予定している。これにより、「経営陣がいつでも必要なときに最新の予実情報やKPI、アラートを見て、変化に応じたアクションをリアルタイムに指示できる」と松村氏は話す。

 SAP ERP製品をすでに導入済みの顧客や導入検討中の顧客だけでなく、「単体でも機能する製品なので、プランニング領域の課題解決を必要とする顧客全般に販売していきたい」(SAPジャパン バイスプレジデント ソリューション営業統括本部 ビジネスアナリティクス営業本部 本部長 IFRS支援室 室長の桐井健之氏、写真2)としている。