インターネットイニシアティブ(IIJ)は2012年5月28日、POS端末に省スペース型のiPadを利用したSaaS型POSソフト「IIJ Smart POSサービス」を発表した。2012年7月1日に提供開始する。飲食業や小売業に向く。利用料金(税別、以下同)は端末1台当たり月額2万円。

 IIJ Smart POSサービスは、インターネットを介してSaaS形式で提供するPOS(販売時点情報管理)ソフトである。店舗にPOS端末やキャッシュドロアー(現金収容棚)、レシートプリンターなどを置き、売り上げ情報をリアルタイムにSaaS側のPOSソフトに登録する。POSソフトにはサードパーティ製のものを採用した(製品名は非公開)。商品情報の登録など日々のメンテナンスは、パソコンなどのWebブラウザーから実施する。

 最大の特徴は、狭い店舗でも使えるように省スペースを追及していること。具体的には、POS端末としてパソコンではなくiPadを使う。必須となる周辺機器は、キャッシュドロアーとレシートプリンタである。いずれも、iPadとは構内LANでつないで利用する。レシートプリンタは無線LANルーター機器と有線LANで接続し、キャッシュドロアーはレシートプリンターに直結する。別途、バーコードスキャナ(Bluetooth接続)などのオプション機器も用意している。

 1カ月単位で利用できる「短期レンタルパック」(個別見積もり)も用意しているが、標準では、最低利用期間は1年間。SaaSの月額費用は、iPad端末1台当たり2万円。これとは別に初期費用として、SaaS側ソフトの設定費用が8万円、端末登録費用が1台当たり1万5000円かかる。機器の価格は、iPad(Wi-Fiモデル)がメモリー16Gバイトのもので1台当たり4万700円。キャッシュドロアーが1台当たり1万9000円。レシートプリンターが1台当たり4万円。無線LANルーターが1台当たり2万円。