米ヒューレッド・パッカード(HP)は2012年5月23日(現地時間)の決算発表時に2万7000人にも上る人員削減を発表した(関連記事)。その後、同社のメグ・ウイットマンCEO(最高経営責任者)は電話会見を開いて、削減の背景や経営の現状などについて語った。

 2011年9月にCEOに就任したウイットマン氏(関連記事)は「まだHPについて学ぶことを続けている」と語った。2万7000人もの人員削減について触れて「解雇と希望退職の両方から減らす。2014年には30億ドルから35億ドルの費用節減効果を出せる」とした。また「HPの再建にはまだ時間とハードワークがいる」と強調した。

 一方で、主力のプリンター事業については「とても激しく明快な戦略を持っている。後いくつかの四半期を過ぎれば結果を出せる」と宣言した。さらに「リストラを機に組織を見直す。私の30年のビジネスキャリアを生かして、HPの競争力を高める」とした。ウイットマンCEOは自信を示すが、コスト削減のほかにどんな効果が出せるのか注目が集まる。