今回の不審アプリのインストール時に表示される画面例(IPAの情報から引用)
今回の不審アプリのインストール時に表示される画面例(IPAの情報から引用)
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 情報処理推進機構(IPA)は2012年5月23日、Androidスマートフォンを狙った不審なアプリが確認されたとして注意を呼びかけた。公式マーケット(Google Play)以外のWebサイトで配布されていた。公式マーケット以外からアプリをインストールする際には、権限(パーミッション)確認画面の背景が黒色になるので、その場合には、特に注意を払う必要があるとしている。

 今回IPAが注意を呼びかけたのは、「占いアプリオーラの湖」という名称のアプリ。アプリ紹介サイトやブログなどで紹介されていたという。

 紹介サイトなどでダウンロード用のボタンをクリックすると、アプリがダウンロードされて、スマートフォン上にはインストール画面が表示される。そこでユーザーがインストールボタンを押すと、インストールされる。

 インストールされたアプリは、スマートフォンの端末情報や、アドレス帳の内容などを、ユーザーに気付かれないように外部に送信する。

 このアプリのダウンロード元は、公式マーケット以外のWebサイト。Androidスマートフォンでは、公式マーケット以外からダウンロードしたアプリをインストールしようとすると、権限確認画面の背景色が黒になる(図)。

 不審なアプリは、公式マーケットで配布されることもあるが、それ以外のWebサイトで配布されることの方が多いと考えられる。このためIPAでは、権限確認画面が黒色背景になった場合には、表示されている権限について、特に注意を払うことが望ましいとしている。

 今回確認された不審アプリは、現在では削除済み。とはいえ、今後も同様の不審アプリが出現する可能性があるとして、注意するよう呼びかけている。