写真1●日本OSS推進フォーラム 幹事団・顧問団会合
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図1●日本OSS推進フォーラム 2012年度の体制
図1●日本OSS推進フォーラム 2012年度の体制
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写真2●日本OSS推進フォーラム 代表幹事 NTTデータ 取締役常務執行役員 栗島聡氏
写真2●日本OSS推進フォーラム 代表幹事 NTTデータ 取締役常務執行役員 栗島聡氏
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写真3●日本OSS推進フォーラム ステアリング・コミッティ座長 富士通 プラットフォーム技術本部 チーフストラテジスト 吉田正敏氏
写真3●日本OSS推進フォーラム ステアリング・コミッティ座長 富士通 プラットフォーム技術本部 チーフストラテジスト 吉田正敏氏
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 日本OSS推進フォーラムは2012年5月24日、経済産業省で幹事団・顧問団会合(写真1)を開催し新体制を採択した。代表幹事にNTTデータ 取締役常務執行役員の栗島聡氏、ステアリング・コミッティ座長に富士通 プラットフォーム技術本部 チーフストラテジストの吉田正敏氏が就任した(図1)。

 日本OSS推進フォーラムは大手システムインテグレータやメーカー、ユーザー企業などが参加する、オープンソースソフトウエア(OSS)活用やそのための課題解決などを目的とした団体。日中韓による会議「北東アジアOSS推進フォーラム」(関連記事)の開催、OSSの共同検証、日本OSS貢献者賞の表彰(関連記事)やOSS学習カリキュラムの作成といった人材育成、RubyやOpenOffice.orgの事例集作成などの活動を行っている(関連記事)。

 この日の会合において、代表幹事には富士通 執行役員副社長の佐相秀幸氏の任期満了にともない、NTTデータの栗島氏が就任(写真2)。また実際の活動で中心となるステアリング・コミッティ座長には、NEC プラットフォームビジネスユニット主席の岩岡泰夫氏の任期満了にともない、富士通の吉田氏(写真3)が就任した。

 吉田氏は「かつてOSSはプロプライエタリなソフトを模倣しているものが多かったが、現在は新しい技術がOSSとして実装され、イノベーションを先導しスタンダードとなっていっている」と述べ、2012年度の活動方針として「OSSでオープンイノベーションの流れを作り、国際競争力を確保することが重要になっており、その一翼を日本OSS推進フォーラムとして担っていく」と語った。

 具体的な活動計画としては、北東アジアOSS推進フォーラムを日本で開催し、日本OSS貢献者賞表彰などの活動を継続していくとともに、日中および日韓でクラウドシステムを実装する「日中プロジェクト in China」や「日韓プロジェクト in Korea」を計画している。また日中韓の活動としては、モデル事業としてOSSによる物流システムの構築に向けた市場調査などを予定している。