ジャパンケーブルネット(JCN)は2012年5月24日、地震など災害時に自治体が住民向けに音声で放送する防災行政無線の情報をJCNのコミュニティチャンネルのデータ放送で表示するプラットフォームを、自治体向けに無料で2012年6月15日より提供すると発表した。

 屋外スピーカーを利用する防災行政無線の音声については、「聞き取り難い」「防音性が高い集合住宅など、屋内でも簡単に情報を知ることができるようにして欲しい」といった声や要望が、住民から自治体に寄せられているという。

 今回JCNが提供するプラットフォームは、例えば自治体の担当者がパソコンの専用画面で防災行政無線の情報を入力するだけで、コミュニティチャンネルのデータ放送のトップ画面に注意喚起音とともに優先的に情報をスクロール表示するというものである。データ放送がオフの場合や、データ放送のトップ画面以外を見ていた場合でも、自動的に画面を切り替える。

 このプラットフォームを活用し、2012年6月15日から千葉市・市川市・船橋市・習志野市・中野区・日野市・八王子市が、JCNのコミュニティチャンネルのデータ放送で防災行政無線の情報表示を開始する。

 今後、その他のJCNグループのケーブルテレビ局でも、自治体と連携し、サービスの導入を推進していく計画。

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