米デルは5月22日に2012年2~4月期決算を発表し、マイケル・デルCEOが電話会見を開催した。同期の売上高は144億2200万ドル(約1兆1530億円、前年同期比4%減)、純利益は6億3500万ドル(約510億円、同33%減)となった。売上高の30%を占めるノート型パソコンの販売が10%減、デスクトップパソコンも1%減となり、IT投資の主力がスマートフォンなどに移行する中で、打撃を受けた。

 デルCEOは、Windows 8の発売を商機と捉えて、「新製品の準備をしている。Windows 8に合わせてタブレット端末でも新製品を出す」と語った。パソコンやスマートフォンなどIT機器の選択において競争が強まる中で、「大企業の顧客と話すとIT投資を少し控えている時期と感じる。その間に新製品をそろえて、次の投資に備える」とした。

 さらにデルCEOはノートPCやタブレット端末、ウルトラブック、さらにタッチスクリーン方式のPCなど「様々な製品の要素を合わせた新型製品を開発していく」との方針を明らかにした。