写真1●帳票DASH! Ver1.2の画面(印刷ジョブの一覧)
写真1●帳票DASH! Ver1.2の画面(印刷ジョブの一覧)
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 ビーエスピーは2012年5月21日、業務システムが出力する帳票データを対象とした文書管理/印刷ソフトの新版「帳票DASH! Ver1.2」を出荷した。新版では、受け取った帳票を自動で印刷する機能を追加したほか、処理性能を高めて数百人規模のユーザー数で利用できるようにした。価格は、ユーザー数を問わないサーバーライセンスを採用しており、1サーバー300万円。

 帳票DASH!は、帳票データを対象とした文書管理サーバーソフト。Windows Server 2008上で動作する。業務システムが出力した帳票ファイル(PDFなど)を、レポートライター(帳票作成ソフト)から受け取り、これを一元管理する。帳票ファイルは、システム連携(APIを公開している)によって取り込むか、または所定の監視フォルダに保存されたファイルを取り込む。

 提供する機能は大きく二つ。一つは、文書管理機能(電子帳票機能)である。帳票ファイルをカテゴリ分けして格納し、これを閲覧しやすくする。過去の帳票をアーカイブ保存しておくことで、いつでも希望する帳票を閲覧できるようになる。もう一つの機能は印刷管理機能。大量の帳票を連続して印刷するケースにおいて、Windowsのプリンタードライバーを使って印刷するよりも高速に印刷できる。

 新版では、大きく二つの機能を強化した。一つは、帳票を自動で印刷する機能である。特定のフォルダに帳票ファイルを保存することで、このフォルダにある帳票を自動的に印刷処理に回すことができる。もう一つの強化点は、処理性能を高めたこと。通常のPCサーバー1台で、250人程度のユーザーを収容できるようになったという。従来版では50人程度が限界だったため、数百人規模の組織では部門の代表者だけが利用する形となっていた。