写真1●Liquidware Labs ProfileUnityの画面(写真は従来版のもの)
写真1●Liquidware Labs ProfileUnityの画面(写真は従来版のもの)
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 ネットワールドは2012年5月21日、Windowsを古い環境から新しい環境に移行するソフトの新版「Liquidware Labs ProfileUnity ver5.0」(写真1)を出荷した。Windows XPからWindows 7への移行や、物理PCから仮想デスクトップ(VDI)への移行に利用できる。新版では、これまで動作保証外だった日本語版Windowsでの動作を保証するようにした。

 ProfileUnityは、現在使っているWindowsの個人環境(ユーザープロファイルやユーザーデータ、導入アプリケーション)を生かしたまま、古いPCから新しいPCへとWindows環境を移行することができるWindows OS移行ツール。物理PCから仮想デスクトップ(VMware ViewまたはCitrix XenDesktop)に移行できるほか、Windows XPからWindows 7など異なるバージョン間の移行も可能である。

 移行元のPCからユーザーデータなどを収集するプログラムは、移行元のPCを起動した際に、Active Directoryのスタートアップスクリプトで起動する。このため、移行元PCに移行用プログラムをインストールする手間が必要ない。一方、移行処理を実行する管理サーバー機能は、仮想アプライアンスとして提供する(VMware ESX/ESXiまたはXenServer上で動作する)。

 新版では、これまで動作保証の対象外だった日本語版のWindowsを、国内販売ベンダーとして正式に動作保証の対象とした。日本語版Windowsに関するProfileUnityの実装は従来版と何の違いもないが、ベンダーとして動作保証を正式にアナウンスした形となる。移行元と移行先の両方で、日本語版のWindows XP/Vista/7、Windows Server 2003/2008を利用できる。

 英語版のWindowsを使う場合に限るものの、新機能も追加した。具体的には、デスクトップ仮想化ソフト(VMware ViewやXenDesktop)が提供するディスクスペース削減機能(Citrix Personal vDiskなど)を適用した環境に対しても移行できるようにした。これまでは、OS環境をユーザーごとに別個に用意している場合に限って移行できていた。今回新たに、共通のOSイメージを複数ユーザーで共有しつつユーザー設定を使い分けるモードで運用している環境に対しても移行できるようにした。

 価格(税別)は、ユーザー当たり2520円。なお、社内環境を1回だけ一度に移行するケースに向けた期間限定ライセンス(90日間限定)は、ユーザー当たり980円(最低ユーザー数は100)。前者の恒久ライセンスは主にユーザー企業向け、後者の期間限定ライセンスは主にSIベンダー向けに提供している。