写真●RepOSSの画面例
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 日本OSS推進フォーラムは2012年5月22日、オープンソースソフトウエア(OSS)評価情報サイト「RepOSS」(写真)を公開したと発表した。RepOSSは、OSSの普及度や品質などのデータを収集したサイトで、現在、約250種のOSSの情報を掲載している。日本、中国、韓国の3カ国が共同で開発した。

 RepOSSは、各OSSの品質(バグ数、バグ修正率、平均バグ修正時間)、普及度(ダウンロード数、マニュアルの有無、関連書籍数)、ビジネス(他のソフトでの利用、ベンダーによるサポートサービス)、事例などを、インターネット上で公開されている情報から収集して記録している。そのほか、ライセンスやリリース情報など、項目数は100以上にのぼる。

 日本OSS推進フォーラムは、日本の大手コンピュータメーカーやシステムインテグレータなどによるOSS推進団体。日本OSS推進フォーラムと、中韓それぞれのOSS推進団体である中国OSS推進連盟、韓国OSS推進フォーラムによる「北東アジアOSS推進フォーラム」の活動として開発された。日本からは富士通および富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ、中国は中国電子技術標準化研究所(CESI)や精華大学、韓国からはSamsung SDSや国立情報社会振興院(NIA)などが参加している。

 今後はRepOSSをコミュニティとして運営し、データの更新や開発を公開していく方針。「ぜひ関心のある方に参加してほしい」(北東アジアOSS推進フォーラム ワーキンググループ3 共同議長、富士通 伊達政広氏)としている。