米マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEO(最高経営責任者)は2012年5月21日、開発中の次期OS「Windows 8」の出荷が、「2012年後半」であることを明らかにした。日本マイクロソフトが都内で開催した国内のパートナー向けイベント「Windows Partner Executive Summit」においてコメントした。
Windows 8の出荷時期について、マイクロソフトはまだ正式な広報発表をしていない。ただ、ベータ版に当たる「Consumer Preview」が2012年2月末に公開され、6月第1週には製品候補(RC)版に当たる「Release Preview」を公開する予定であることなどから、本誌を含む多くのメディアが2012年秋の年末商戦前に出荷されると予想している。今回のバルマーCEOの発言はこれを裏付けるものだ。
バルマーCEOは、「いよいよ大事な1年となる。日本のエコシステムから新たなハードウエアが必要だ。Windows 8の製品版をハードウエアベンダーに提供することによって、わくわくできるような新しいハードウエアを作ってもらい、今年の後半、プリインストールされた形での展開が可能になる。ものすごく大きなチャンスがある。パートナーとともに25年以上もWindowsで努力を続けてきた。今回のWindows 8を通じて、我々はWindowsの“再創造”を期待している。これからの25年間も、皆様とお付き合いしていきたい」と語り、パートナー各社にWindows 8における連携を呼び掛けた。
バルマーCEOによると、同社は2012年、Windowsブランドのマーケティング予算として20億ドル近く投じる計画。これは同社の歴史において最大規模になるという。また全世界で21億人に対する宣伝広告活動を行うと語り、Windows 8に賭ける意気込みを示した。