写真1●エリクソン・ジャパン・テスト・エンバイロンメントの入口
写真1●エリクソン・ジャパン・テスト・エンバイロンメントの入口
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写真2●同施設内部にあるシールドルーム(電波暗室)
写真2●同施設内部にあるシールドルーム(電波暗室)
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 エリクソン・ジャパンは、通信インフラの試験施設「エリクソン・ジャパン・テスト・エンバイロンメント」を横浜市内に開設、2012年5月21日に報道関係者などに公開した(写真1、2)。同施設はコントロールルーム、シールドルーム(電波暗室)、基地局、交換設備などで構成され、同社内での試験に加えて、顧客である通信事業者からの要求に応じた試験も実施する。

 新拠点には、これまで別の場所にあった試験施設に加え、スウェーデンの開発組織の一部も入居する。他国にある同様の施設ともネットワーク化されており、グローバル体制での検証をできるようにした。リモート環境からもアクセス可能なため、機器の持ち込みが必要なシールドルームなどの設備を除けば外部からの試験も可能である。

 同施設では、W-CDMAやLTEなど個別の通信方式の試験のほか、複数の通信方式の相互運用、通信関連ソフトウエアの検証や修正などが可能になる。

 新施設に対してエリクソンが期待するのは、モバイルの利用が多い日本の通信事情をいち早くキャッチし、問題を解決すること。このため、高密度環境におけるものなど日本固有の検証機能を用意しているという。最近、日本での要求で特に多いのは、W-CDMAとLTEの相互運用に関するものだとした。