市場調査会社の米Nielsenは現地時間2012年5月17日、Facebookに関するユーザー動向調査結果を公表した。それによると、同年3月に1回以上Facebookを訪問した人(ユニークビジター)の数は、米国が1億5276万3000人で最多。しかし、同月中にネットにアクセスした人口に占める訪問者数の割合(アクティブリーチ)は、ニュージーランド、台湾、ブラジル、イタリアが米国を上回っており、Facebookは世界のさまざまな国、地域のネットユーザーに活発に利用されていることが分かった。
市場 | ユニークユーザー | アクティブリーチ |
---|---|---|
ブラジル | 38,138,000 | 76.7% |
イタリア | 21,270,000 | 70.5% |
スペイン | 15,628,000 | 67.0% |
フランス | 28,335,000 | 66.9% |
英国 | 25,737,000 | 63.9% |
ドイツ | 24,508,000 | 54.6% |
日本 | 14,877,000 | 24.4% |
スイス* | 1,985,000 | 50.3% |
ニュージーランド** | 2,672,000 | 79.8% |
台湾** | 11,068,000 | 77.9% |
米国** | 152,763,000 | 69.6% |
オーストラリア** | 11,010,000 | 68.4% |
** ニュージーランド、台湾、米国、オーストラリアは家庭/仕事場を含む混成測定法を使用
ユニークビジターが米国に次いで多かったのはブラジルで、3813万8000人。この後にフランス(2833万5000人)、英国(2573万7000人)、ドイツ(2450万8000人)、イタリア(2127万人)などが続くが、いずれも米国との差は大きい。しかしアクティブリーチを見ると、最も高いのはニュージーランドの79.8%。これに台湾(77.9%)、ブラジル(76.7%)、イタリア(70.5%)と続き、米国の69.6%を上回った。
Nielsenでは、「2004年の設立から8年、Facebookは米国を中心にユーザーを増やしてきたが、今では世界で最も訪問されるSNSの一つとなった」とコメントしている。Nielsenによると、Facebookは2005年から2009年にかけて米国で毎年トラフィックを倍増させ、2006年11月にはユニークビジター数が1000万人を突破した。2008年4月には英国でも1000万人に達し、2009年はフランス、スペイン、ドイツでそれぞれ1000万人に達した。また同年にはSNSとブログを含めたビジター数ランキングでMyspace.comを抜いてトップとなり、2011年8月にはブラジルでOrkutを抜いて同国首位のSNSになった。
なお、日本におけるFacebookユニークビジター数は1487万7000人で、Nielsenが調査対象にした国の中では8番目。また、日本のアクティブリーチは24.4%と調査対象国の中で極端に低い。これは、日本ではソーシャルメディアのカテゴリーでブログサイトの人気がより高いためとNielsenは分析している。
[発表資料へ]