写真●左から、富士ソフト常務の野澤仁太郎氏、III Vice PresidentのMing-Whei Feng氏、OESF Global CEOの三浦雅孝氏
写真●左から、富士ソフト常務の野澤仁太郎氏、III Vice PresidentのMing-Whei Feng氏、OESF Global CEOの三浦雅孝氏
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 富士ソフト、台湾III(Institute for Information Industry、トリプルアイ)、OESF(Open Embedded Software Foundation)Globalが、組み込み機器の評価・検証で提携した(写真)。

 まずはAndroid製品のソフトウエアに関して、テストツールの開発とライセンス販売を行う。当初の対象企業は台湾のOEM・ODMで、これまでは自社内および取引先が個別に行っていたソフトウエアの評価と検証作業の共通化と効率化を進める。

 各社の役割分担は、OESFが評価基準を策定、富士ソフトがそれを基にテストツールを開発、IIIは6月に設立する検証用ラボラトリー「Smart Living Test Lab」で試験を行う。その評価結果に基づき、OESFが品質認定をするという。富士ソフトが開発するテストツールは、グーグルがAndroid端末に実施を義務付けているCTS(Compatibility Test Suite)を強化したEnhanced-CTSで、検証項目はCTSの8600に対してEnhanced-CTSでは3万3000ほどある。

 こうした検証事業の需要についてOESFでは、「あるタブレット端末の開発では、顧客の要求に応じてODMがテストするために200人月を要した。認定項目を標準化し、検証の一部をツールによって自動化することで、開発期間の短縮やコストの削減につながる」とみている。