米Grouponは現地時間2012年5月14日、同年第1四半期の決算を発表した。売上高は5億5930万ドルで前年同期の2億9550万ドルと比べ89%増加した。会計原則(GAAP)ベースの純損失は1170万ドル(1株当たり損失は0.02ドル)で、前年同期の1億4650万ドル(同0.48ドル)から赤字を大幅に縮小した。株式報酬費用などを除いた非GAAPベースの純利益は1630万ドル(1株当たり利益は0.02ドル)となる。

 営業損益は、前年同期の1億1710万ドルの赤字から3960万ドルの黒字に回復した。クーポン販売総額(返金見込みなどを除く)は前年同期比103%増の13億5000万ドルだった。

 地域別の売上高は、北米が前年同期比75%増の2億3860万ドル、海外が同102%増の3億2070万ドルだった。北米ではユーザーに応じてクーポンを配信するパーソナル化技術が効果を上げており、同技術を年内に海外にも導入する予定という。

 2012年3月末時点のアクティブユーザーは3690万人で前年同期から140%増加。また当期は、Grouponサイトを利用した販売事業者が四半期ベースで初めて10万社を突破した。

 なおアナリストらは、当期の売上高を5億3050万ドル、非GAAPベースの1株当たり利益を0.02ドルと予測していた。Grouponの株価は時間外取引で約18%上昇し、13.84ドルを付けた(米New York Timesの報道)。

 またGrouponは2012年第2四半期の見通しについても明らかにした。売上高は5億5000万~5億9000万ドルの範囲、営業利益は2500万~4500万ドルの範囲を見込んでいる。

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