新しいモバイル版Facebookのデザイン
新しいモバイル版Facebookのデザイン
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 SNSの米Facebookは現地時間2012年5月14日、モバイル版のデザインを刷新し、新着情報欄「ニュースフィード」に掲載される写真を従来の3倍に拡大して表示すると発表した。新デザインは、米AppleのiOSと米GoogleのAndroid向けアプリケーション、モバイル版Webサイト「m.facebook.com」で利用できるようになる。

 新デザインの写真は、同社が買収を決めた写真共有アプリケーション「Instagram」のような雰囲気で表示し、写真を画面の両端いっぱいに拡大するため、従来のようにタップしなくても内容を確認できる。また複数の写真を投稿した場合はタイル状に並べ、同様に画面の横幅全体を使って表示する。5月15日午前9時(日本時間)時点では新デザインが反映されていないが、同日より順次変更を開始し、まもなく世界のユーザーが利用できるようになる見通し(関連記事:Facebook、写真共有アプリのInstagramを10億ドルで買収へ)。

 Facebookはモバイル版サービスの拡充を図っており、これに先立つ5月5日にもフィーチャーフォン向けアプリケーションでInstagramのようなフィルター機能を提供すると発表したばかり。先ごろ米comScoreが公表した調査によると、Facebookではモバイル端末の利用が増えている。米国ではモバイル端末経由の1カ月当たりユーザー平均滞在時間が441分となり、Twitterの114.4分を大きく引き離してトップとなった。これに伴ってモバイル版サービスの使い勝手の改善や収益の向上が同社の課題になっている。

[Facebookの発表資料]
[comScoreの発表資料]