写真 シフトブース内の様子 コスプレ姿で写っているのは実際に普段検証テストなどを実施している同社社員の女性
写真 シフトブース内の様子 コスプレ姿で写っているのは実際に普段検証テストなどを実施している同社社員の女性
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 2012年5月9日から11日までの3日間、IT関連の総合展示会「2012 Japan IT Week 春」が東京ビッグサイトで開催された。その中の一つ、「第2回スマートフォン&モバイル EXPO 春」のシフトブースでは、Androidアプリの動作検証テストを請け負うサービスの実演展示を実施。コスプレ姿の社員によるデモンストレーションが目立つこともあって、多くの来場者の注目を集めていた(写真)。

 Androidアプリ開発者が抱えている悩みの一つに、「OSのバージョンや端末の種類がたくさんありすぎて、動作検証をするのが困難」というものがある。国内の通信事業者が販売している端末に限っても、既に100機種前後が存在し、よほど規模の大きなベンダーでなければ自前で端末を揃えて検証するのがかなり難しい状況になっている。

 シフトでは、国内の主要な通信事業者が販売するスマートフォンを94機種144種類以上(取材時点)保有しており、これらを使って2000個以上のバグを分析したデータベースを基にアプリのバグを洗い出すテストを実施している。

 テスト内容は、いわゆる「ブラックボックステスト」と言われるもので、コードのチェックをせず完成したアプリを実際に操作して挙動などを確認する作業が基本となる。アプリに合わせてテストシナリオ(ボタンをどう順番に押すかなど)を設計し、対象となる機種に対して個別にシナリオに基づいたテストを実行するという流れになる。

 料金は、アプリの種類や規模などによって千差万別だが(基本的には個別見積)、例えば「メールアプリ」なら、テスト設計に4人日、テスト実行に12人日で40万円、「ショッピングモールアプリ」の場合は同11人日および14人日で70万円ほど、「プリンタアプリ」では同19人日および10人日で92万円程度といった料金で過去に請け負った実績があるという。