写真1●Infoblox4030の外観
写真1●Infoblox4030の外観
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 Infobloxは2012年5月10日、1秒間に100万件以上のDNSクエリーを処理できることをうたうDNSキャッシュサーバー装置「Infoblox4030」(写真1)を出荷した。既存のInfobloxのハイエンド機種「Trinzic 4010」(1秒当たり20万件)と比べて5倍以上の性能となる。開発会社は、米Infoblox。

 従来のInfobloxは、DNSサーバー機能とDHCPサーバー機能を中核としたアプライアンス装置。内部統制/法令順守用に、IPアドレスの利用履歴なども管理できる。処理性能に応じて複数のハードウエアアプライアンスを用意しているほか、仮想アプライアンス版も用意している。ユーザー企業やサービス事業者など、各種のユーザーに向く。

 これに対し、今回のInfoblox4030は、DNSクエリーの処理能力を高めることに特化した製品である。機能をDNSキャッシュサーバーに限っており、ほかの使い方はできない。ネットワークサービス事業者など、顧客からのDNSクエリーを大量に受け付けるユーザーに向く。同製品の背景には、モバイル端末の急速な普及によって、DNSクエリーが飛躍的に増えているという状況がある。

 Infoblox4030の価格はオープン。販売代理店の一社である東京エレクトロンデバイス(TED)の定価は、3393万1000円(税別)。なお、国内の販売代理店は5社で、TED以外には、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)、ソリトンシステムズ、マクニカネットワークス、テリロジー、が扱っている。