写真1●点検当番の画面(作業者用のアプリケーション画面)
写真1●点検当番の画面(作業者用のアプリケーション画面)
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写真2●点検当番の画面(管理者用のWeb画面)
写真2●点検当番の画面(管理者用のWeb画面)
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 北海道CSKは2012年5月14日、不動産管理や電気設備などの作業現場における点検・保守業務をタブレット端末を使って効率化するSaaS型サービス「点検当番」(写真1写真2)を提供開始した。作業担当者は、タブレット端末上で、作業内容の確認や作業報告ができる。価格(税別)は、作業担当者10人の最小構成で月額3万5000円。別途、初期導入費用(典型的なケースでは、数週間程度のリードタイムで数十万円程度)がかかる。

 点検当番は、点検・保守業務のワークフローアプリケーションである。SaaS型で提供する。管理者は、Webブラウザーで同SaaSにアクセスし、個々の作業担当者に対して作業指示を登録する(あらかじめ作成/登録した作業内容の項目リストに対して、作業担当者と実施時期を割り当てる)。作業報告書は、Excelで作成した任意の書式で生成できる(出力形式はExcelまたはPDF)。一方の作業担当者は、タブレット端末上の専用アプリケーションを使って、作業内容を確認し、作業報告を実施する。

 タブレットを使った保守・点検では、作業指示を確認するだけでなく、タブレットから直接、SaaS側のサーバーに対して点検結果のデータを入力できる。写真撮影や、写真への手書きメモの追記なども可能である。このため、従来型の作業である、紙ベースで点検内容や写真を記録しておいて事務所に戻ってからパソコンでデータを入力する、といった手間が要らなくなる。また、入力した測定値が基準値を超えていた場合に、その場でメッセージを表示して注意をうながすこともできる。

 ソフトウエアのカスタマイズ(再開発)をすることなく、個々のユーザー企業の個々の業務に利用できる、としている。個々の企業の業務に合わせて作業項目のマスターや、異常検知に利用するしきい値などを更新するだけで、それぞれの企業の点検・保守業務に利用できるという。マスター設定は、サービスの初期導入時に設定するほか、運用時にユーザー企業みずから自由に設定/更新できる。

 利用可能なタブレット端末は、iPad2およびAndroidタブレット(7インチ以上でAndroid OS 3.2以上)。