米Facebookは現地時間2012年5月11日、プライバシーポリシーの改定を発表した。昨年同社を調査したアイルランドのデータ保護委員会(DPC)による勧告に従った取り組みの一環で、データ使用の透明性を強化するためとして実施例と詳細な説明を増やした。

 今回の改定では、ユーザーのデータをFacebookの運営、広告表示、安全性やセキュリティ向上にどのように使用しているかについて、より多くの例と説明を盛り込んだ。補足情報には目にとまりやすいよう電球マークを付け、ヘルプセンターに新たなリンクを複数追加した。

 各変更箇所については、詳しく解説した「Explanation of changes(変更の説明)」ページを設けている。例えばパーソナライズ広告に関するセクションでは、「Facebook外で広告を表示する場合には、友達の『like(いいね!)』付加といったソーシャルコンテキストを含むものと含まないものがある」という公開済みの情報を明確にするために文章を書き直したという。

 データ保持に関するセクションでは語句を置き換え、「ユーザーに関して広告主から受け取ったデータを、必要があれば、通常の保存期間である180日を超えても維持する場合がある」ことを説明している。このほか、クッキーなどの使用に関する新たなセクションを追加した。

 なお同社は東部標準時5月14日午後12時より、プライバシーポリシー改定に関する説明会をビデオライブストリーミングで実施する。ユーザーは専用サイトから視聴および質問が行える。

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