米EMCは米国時間2012年5月10日、企業向けフラッシュメモリーストレージ製品を手がけるイスラエルのベンチャーXtremIOの買収を発表した。XtremIOは2009年に設立された未上場の企業。フラッシュメモリーだけで構成し、筐体を連結して増設することで性能と容量を拡張するスケールアウト型の企業向けストレージ製品を提供している。

 製品には「XIOS」という独自OSを採用しており、連結した筐体のフラッシュメモリーストレージに均等に負荷がかかるようにして性能を向上させるという。XtremIOは同社ストレージ製品がデータベース管理システムやサーバーおよびデスクトップ仮想化環境に向くとしている。

 フラッシュメモリーを活用したストレージは、ハードディスクに比べて非常に高速である。ハードディスクに比べて高価ではあるものの、容量当たりの価格は徐々に低下しており、企業情報システムでの採用が進んでいる。EMCは既にフラッシュメモリーを活用したストレージをいくつか提供しているが、XtremIOの製品・技術を活用して、さらに品ぞろえを拡充する。