Apache Software Foundationは2012年5月8日(現地時間)、Apache OpenOffice 3.4をリリースした。OpenOffice.orgがOracleからApache Software Foundationに移管されてから初のリリースとなる。

 3.4では、標準ファイル形式ODF(OpenDocument Format)1.2の暗号化オプションなどをサポート。Calcでデータパイロットと呼ばれていた機能をピボットテーブルに改名、拡張した。Windows、Linux、MacOS X版がOpenOffice.orgサイトからダウンロードできる。

 OpenOffice.orgは2011年6月にOracleからApache Software Foundationに寄贈され、Apache OpenOfficeと改名された。またライセンスはLesser GNU Public License(LGPL)からApache Software License(ASL)に変更されている。

 Apache OpenOffice 3.4の開発にあたっては、21以上の提携企業から技術者が参加、また数百人のボランティアのオープンソース開発者がサポートしたという。

 今後は、サポート言語をより拡大するとともに、IBM Lotus Symphonyの機能を取り込むなど、機能拡張やユーザビリティーの改善を行なっていくとしている。

 OpenOffice.orgの後継としては、Apache OpenOfficeのほか、OpenOffice.org開発コミュニティーの主要メンバーが設立したDocument Foundationにより開発されているLibreOfficeがある。LibreOfficeは2011年6月に初のリリースである3.4、2012年2月に3.5がリリースされている(関連記事)。Apache OpenOfficeは約1年遅れとなる格好だ。

[発表資料]