写真●新理事長に就任した佐分正弘・トヨタ自動車お客様関連部プロフェッショナル・パートナー
写真●新理事長に就任した佐分正弘・トヨタ自動車お客様関連部プロフェッショナル・パートナー
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 企業のお客様相談室など顧客対応部門の責任者らで組織する消費者関連専門家会議(ACAP、エイキャップ)は2012年5月9日、新理事長に佐分(さぶり)正弘・トヨタ自動車お客様関連部プロフェッショナル・パートナーを選出した(写真)。

 ACAPは企業の顧客対応スキルの向上や、消費者の声を商品・サービスの品質改善に役立てる目的で1980年に設立。消費者向けの情報発信や、消費者庁など消費者行政、関連団体との情報交換なども担う。2012年4月現在の会員企業数はトヨタ自動車やパナソニックなど573社で、同月、社団法人から公益社団法人に移行した。

 新理事長に就任した佐分氏は「会員企業の資質が向上すれば消費者志向が高まり、公益事業になると考える。新たな公益事業にも取り組みたい」と挨拶した。

 これまでACAPの活動は会員企業同士の情報交換が主な目的の一つだった。例えば顧客から「ある家庭用品に洗剤などの化学製品を使うと汚れが残る」といった相談が寄せられると、家庭用品と化学製品のメーカーが連携してそれぞれ対応するなど顧客相談部門の情報交換の場として機能してきたという。今後はさらに対外的な情報発信に力を入れ、消費者啓発など様々な情報を社会に還元していく方針という。