ヴイエムウェアは2012年5月7日、同社の「エンドユーザー・コンピューティング（EUC）・ソリューション」の要となる製品「VMware Horizon Application Manager 1.5」を、6月までに国内で販売開始すると発表した。
Horizon Application Managerは、デスクトップで利用するアプリケーションをカタログ化し、PCやスマートフォンなど各種端末で利用可能にする機能を持つ。ファイル共有サービス「VMware Project Octopus」、および仮想デスクトップ「VMware View」と組み合わせることで、「ユーザーの使いたいアプリケーションをいつでもどこでも提供する“エンドユーザー・コンピューティング”を推進したい」（三木泰雄 代表取締役社長）。こうしたコンセプトは、昨年の「VMworld 2011」で披露された（関連記事）。
Horizon Application Manager 1.5では、SaaSやWebのアプリケーション、およびWindowsアプリケーションが管理できる。あらかじめアプリケーションをカタログ化し、ポリシーに基づいてユーザー情報にひも付けておく。ユーザーは、ポータルに示されたアプリケーションから、使いたいものを選ぶ。Windowsアプリケーションは、同社のアプリケーション仮想化ソフト「VMware ThinApp」で仮想化しておく。
Horizon Application Manager 1.5の提供形態は、仮想マシン上で動作する仮想アプライアンスとなる。ライセンス価格は指名ユーザー当たり7500円（市場予想価格）からである。
また、ファイル共有サービスのVMware Project Octopusについても、ベータ版を6月までに提供開始する。このProject Octopusでは、ポリシーに沿ったセキュリティ管理、使用状況の監視、イベントログの記録といった機能を備える。
さらに、VMware Viewの最新版5.1も6月までに販売開始する。「VMware View Storage Accelerator」機能により、仮想デスクトップのイメージをキャッシュし、パフォーマンス向上が図れる。新たな管理ツール「VMware vCenter Operations for VMware View」も用意、仮想デスクトップのパフォーマンスを一元的に管理できるようにした。VMware Viewは同時接続ユーザー当たり1万6000円（市場予想価格）より、VMware vCenter Operations for VMware Viewは同時接続ユーザー当たり1万2500円（市場予想価格）より提供する。
