ドワンゴは2012年5月7日、niconico事業の家電、電子機器向けサービス開発体制を強化するために、新会社「キテラス」を設立したと発表した。資本金は6000万円で、代表取締役社長にはドワンゴのニコニコ事業本部コンシューマーエレクトロニクス事業部長の鈴木慎之介氏が就任した。

 ドワンゴは従来、ニコニコ動画をはじめとするniconico関連サービスの視聴アプリとしてPlayStaition Vita用の「ニコニコ」、ソニーの液晶テレビ「ブラビア」向けの「アプリキャスト版ニコニコ実況アプリ」などを提供してきた。2012年4月28日、29日に開催したイベント「ニコニコ超会議」では、ブラビアやパナソニックのビエラで放送画面にコメントをオーバーレイできるアプリを参考出展している(関連記事)。

 同社では、こうしたテレビ端末やゲーム機といったコンシューマエレクトロニクスを対象としたサービス対応をより積極化するため、キテラスにドワンゴ本体のサービス開発部門とは独立した独自の企画・開発環境を作り、niconico関連サービスのマルチデバイス対応をスピーディに展開していきたいとしている。

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