写真1●EC Reportの画面(売上金額デシル分析)
写真1●EC Reportの画面(売上金額デシル分析)
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 オーリック・システムズは2012年5月7日、Webアクセス解析ソフト「RTmetrics」のオプションとして、ECサイトの売上効果を分析する機能モジュール「EC Report」(写真1)を発表した。5月21日に販売・出荷を開始する。開発会社は、米AuriQ Systems。

 EC Reportは、ECサイトの売上効果を分析するためのソフト。ECサイトのアクセス解析結果と売上金額を結び付けたレポートを出力し、マウス操作でドリルダウン分析できるようにする。標準で、「期間分析」「商品分析」「ページ分析」「ユーザー分析」「広告分析」などの機能を用意する。

 EC Reportは、Webアクセス解析ソフトであるRTmetricsのオプションとして提供する。EC Reportを適用することで、ECサイト向けにRTmetricsの分析機能を自前で開発したり、RTmetricsから外部のBI(ビジネスインテリジェンス)ソフトに解析用データをCSVで渡したりする必要がなくなる。

 EC Reportを利用する前提として、RTmetrics V 8.1.0本体のほかに、RTmetricsのオプション「Advanced Analytic Module V2.4.0」が必要になる。同オプションは、アクセスログに含まれる多くの非定型データをアドホックに解析するために、アクセスログ情報の多くをデータベースに格納する機能である。これにより、ユーザーごとの訪問履歴なども解析できるようになる。

 価格(税別)は、今回出荷するオプションのEC Reportが150万円。前提となるRTmetricsとAdvanced Analytic Moduleは、両製品のセットパッケージが、帯域100Mビット/秒までの最小構成で650万円。いずれも、年間保守料として販売ライセンス価格の20%が必須となる。

 なお、RTmetricsの特徴は、パケットキャプチャー型であること。スイッチのミラーポートからHTTPプロトコルのヘッダー情報を取り込んで解析する仕組みである。これにより、Webページに解析用のタグを埋め込むことなく利用できる。また、アクセスログに現れないPOSTメソッドでの転送データ内容なども記録できる。