米Facebookは予定している新規株式公開(IPO)の公募価格帯を28~35ドルとすることを、現地時間2012年5月3日に米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で明らかにした。約3億8803万株を売り出す計画で、最大約135億8097万ドルの調達を目指す。

 同社は2月にIPOの申請書(FORM S-1)をSECに提出。その時点では目標調達額を最大50億ドルとし、公開価格や株式数は未定だった(関連記事:FacebookがIPOを申請、目標調達額は最大50億ドル)。ティッカーシンボルは「FB」で、4月に上場先をNASDAQ市場の「Global Select Market」に決定したことをSECに報告している。

 複数の米メディア(Wall Street JournalCNET News.comなど)によると、Facebookは5月18日にIPOを実施すると見られ、時価総額は最大960億ドルとなる見込み。企業価値が約1000億ドルとされる米Amazon.com、米McDonald's、米Hewlett-Packardなどに匹敵する規模となる。

 なおFacebookが4月にSECに提出した書類で明らかにした2012年第1四半期の業績は、売上高が10億5800万ドルで前年同期比45%増加、純利益は2億500万ドル(希薄化後の1株当たり利益は0.09ドル)で同12%減少した。月間アクティブユーザー数(MAU)は同33%増の9億100万人、日間アクティブユーザー数(DAU)は同41%増の5億2600万人だった(関連記事:Facebook、Q1業績は前年同期比45%増収なるも12%減益)。

[SECへの提出書類]